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3歳のビジョントレーニング

前々回書いたように、かめちゃんにはボディイメージをつける事とビジョントレーニングが必要だと思った私は、早速本を注文しました。

北出勝也 監修

これによると、
飛んできたボールをキャッチするという1つを取っても
視機能は3つのプロセスが必要だという事です。

①ボールを目で捉えて映像を取り込む、『入力』
→眼球運動のトレーニング

②ボールを認識し、見たものの大きさ、自分との距離、速さなどの『情報処理』をする
→視空間認知のトレーニング

③見たものに合わせて体を動かしてキャッチする、『出力』
眼と体のチームワークのトレーニング

入力し、処理をして出力する。
どれが欠けてもスムーズな動きには繋がりません。

かめちゃんは小さい頃、飛んでいる虫や蝶々などを指差し、教えてくれるなんて事はありませんでした。
こちらが教えても、少し見てはすぐに目をそらしていました。

沢山の人の中から誰かを探すのも苦手。

そもそもキャッチボールができませんでした。
ボールを投げると、体いっぱいに大きく手を開きます。取り損ねてボールが体に当たると、ケタケタ笑っていました。
笑っているなら楽しいのかな?と思い、続けようとすると凄く嫌がりました。
今思うと、目で追えていないから、あっという間にボールが現れたように感じ、いないいないばあを体感していたのかも。

かめちゃんは、はじめに入力機能の不十分さがありました。
入力したデータが不十分である為に、処理も出力も結果が伴わない状況にあったのだと思います。

さらに入園前に分かった遠視と乱視。
入力機器であるカメラにまで不具合がある事が判明。

かめちゃんにはどんな風に世界が映っていたんだろうか。

かめちゃん、ビジョントレーニング待ったなし❗️❗️

北出先生監修の本には沢山のトレーニングが紹介されていました。
当時3歳のかめちゃんにでもできそうなものを選んで、なるべく毎日続けています。

◆キョロキョロ運動
手に持ったペンなどを目標にして、目をスムーズに動かす練習です。
顔は動かさず、眼だけを動かします。
一番はじめやすく、基本になるトレーニングです。

かめちゃんの場合は、向かい合った親がペンを持ち、顔の周りに円を描くようにゆっくり動かしたり、右から左、斜め右上から左下など、いろんな方向に目を動かす練習をしました。
動きを止めて暫く一点を見る練習。
遠くからゆっくり近付いて来るのを見つめる練習。
さらに近付けて寄り目の練習。

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可愛いマスコット付きの鉛筆でキョロキョロ運動。

真ん中のお姫様がかめちゃんのお気に入りです。
一緒に写真を撮ったり、好きな機関車の話をしたりとすっかりお友達に笑

「はじめまして。私はお姫様だよ。私をお目目で追いかける遊びをしよう!」なんて言いながら進めました。

時にはお姫様の鼻に大好きな電車のシールを貼り、「なんの電車でしょうか?クイズだよ」

時には貼ったシールの電車とかめちゃんのお目目を連結するよー!ガチャン!出発しまーす。などなど。

初日は驚くほど目が動かせず、数日経つとカクカクとコマ送りのようになり、そのうちにスムーズに動かせるようになりました。
大体1ヶ月も続けた頃には普段のかめちゃんがいかに眼を動かせてなかったか分かるほどに、表情がキョロキョロとおしゃべりになって来ました。

点描写
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左がトレーニングを始めた半年前頃、右が最近のものです。
本についていた付録の点描写では難しすぎたので、点の数を減らし、さらにそれぞれの点に色を付ける事でようやく始められるようになりました。
点の数もできるようになって来たら5個から9個へ増やしました。
本当に少しずつですが、見えるようになって来ています。

初めの頃は見本を一回見て適当にこの辺かなー?という感じでやっていたのですが、
最近では目線が見本と手元を行ったり来たり出来るようになりました。

まだまだ斜めの交差する線は苦手で、正しく繋がった線を引くのが難しいようです。
(バツを書くのにVを上下に反転させるように別々に書いたりします。そもそもバツを書くのは難しいようで、プラスになる事が多い)

点描写がなかなか難しかった時は、100均で3×3のマス目の付いている容器を買って来て積み木を見本通りに入れる事で対処していました。
枠を書いた紙にカラーシールでも手応えありました。
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まだまだかめちゃんには難しいけれど、公文の図形キューブ積み木も少しずつ進めています。

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ビー玉コロコロキャッチ

テーブルの端からビー玉を転がし、紙コップなどで受けるトレーニング。テーブルの下で紙コップを持ってキャッチします。
ゲーム性が高く、かめちゃんお気に入りの一つです。
出来るようになったら二つ同時にビー玉を転がしたり、スピードを変えたり、ビー玉を受ける紙コップを口の小さい容器などに変えると難易度が上がり、燃えます。

◆紙コップナンバー重ね

紙コップの底に1から10まで数字を書き、ランダムに伏せて置きます。
始めの合図で順に重ねていきます。
タイムを計ったりすると面白い。…と思ったけどかめちゃん、そもそも10までの数が怪しかったのでさっさかできずに渋り、中断しています。

他にもお手玉を片手で上から落として反対の手でキャッチするのもやっていましたが、全くできずに嫌がるのでそのうちやらなくなりました。

今やったら少しはできそうな気がします。

お手玉は手に引っかかって握りやすく、色んな遊び方が出来るのでやりたい気持ちは大きいです。

かめちゃんはイメージ先行型で、一度苦手なイメージがつくと、できていてもやらなくなってしまう事が多いです。
苦手なイメージがつく前に切り上げて、できそうな時期に始めるのが良かったんだろうなぁ。

しつこく繰り返した自分が悔やまれます。



Commented by glow-gen at 2018-02-22 14:58
すごいですね~。くもん積み木の箱入れとか、すごくいいですね~。アイデア満載ですね。

げんちゃんは、昔、ほんとに何にもできなくて、何にもくいつかなくて、やっても、すぐにどっかいってしまうような子でしたね。私は、とにかく、声をあらげて、注意をひいて、なんとか継続しようとがんばったような気がします。
重度の意識障害だったんだな~と思います。ほっておくと、低次脳を使う、単純なことだけ、えんえん続けてきたりして、トレーニングの様相にならなかったような・・・

それでも、意識が広がる声かけをかけ続けなければなりません。
「これって、どこに入れるのかな?何色かな?形はどんなかな?触ってつるつるするかな・・・」

思い出すだけで、私は気持ちがくたくたになります。よくやったな~・・・と自分を褒めたい気分。
今、たぶん、そういうステージですね。ふりかえると、その時、別に大変とおもってなかったふしがあります。愛なんでしょうね~。
ママも、きっとそうだと思います。
Commented by glow-gen at 2018-02-22 15:05
点つなぎの進歩すごいですね。
見え方は、頭のしめつけと、関係していると私は感じています。(すべてがそうとは思わないけれど、視神経をあっぱくしているのではないか、と思っています。)頭蓋の効果もあるのでは?とか思います。
Commented by ok_mom at 2018-02-22 22:57
> glow-genさん

げんちゃんママ様、コメントありがとうございます!
本当にその通りだと思います。
頭蓋仙骨療法を受け始めて数ヶ月経って、かめちゃんの異常な高所恐怖が抜けた時期が、頭蓋骨の拘束が解けた時期と重なるのです。
地面まで10センチの所でさえ怖がる時がありましたから、文字通り目測が出来ていなかったんだろうと思います。
点描写では、見本と左右反転させてしまう事が多かったのですが、それも同じ時期に無くなって行きました。
文字を書ける段階だと、鏡文字が直ってきたという所でしょうか。
かめちゃんの場合、げんちゃんママさんの仰る通り、頭の締め付けによる歪みが視神経に何らかの作用をしていたのだと思います。
頭蓋骨療法が、もっとメジャーになればと思います。

かめちゃんのトレーニングですが、私自身が確かにあまり辛いとは思っていないかもです。(それに気づいてびっくりしました)
療育の先生には、母がトレーニングをする事でしんどくなるのではと心配されていますが、何もしない方がハラハラしてしんどいです笑

げんちゃんは素直な性格と持ち前のガッツ、何よりげんママさんの大きな愛で現在の姿にまで成長されたんだと思います。

かめちゃんはひねくれたり、自暴自棄になったりとなかなか難しいですが、何とか頑張ってくれています。
ちらほらと、LDの香りも漂わせてきているのでゾクゾクします。
又相談させて欲しい事が出てくると思いますのでよろしくお願いします。





by ok_mom | 2018-02-22 09:43 | 発達トレーニング | Comments(3)

現在6歳。 アスペルガーとADHDの特徴を持つ男の子、かめちゃんとの生活を綴ります。 かめちゃんと私の苦手に向き合う、かめちゃんと私の成長記録です。


by ok_mom